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ただ今、10年ぶりに「ピグマリオ」を読み返してます。初読のときは小学生。どうりでやたら長く感じた訳だなあ。前27巻で、今読んでも十分長いけど。 やたら長い物語だったと記憶していたのは、一巻一巻にエピソードがぎゅうぎゅうに詰め込まれていたからだと、今回改めて読んで発見しました。とにかく、次から次へと、これでもかこれでもかというくらい主人公クルトを襲う敵が出てくる。命がいくつあっても足りません。でもその度に、精霊オリエや大地の女神ユリアナ、善神アガナードからの守護、石にされた母ガラティアの守護像の力、仲間レオンや水晶の姫オリエの助けなどを借りてクルトは敵を倒し、最大の敵メデューサへと一歩ずつ近づいていくのです。 一つ一つのエピソードが十分におもしろいので、全然飽きることがありません。数々の神話やおとぎ話にヒントを得ているのがわかります。 ピグマリオは、やっぱりすごくおもしろいです。「スケバン刑事」に比べてあまり知名度がないのと、もう手に入りにくくなってしまったことが残念。 何より秀逸だと思うのが、世界観です。思う存分ファンタジーの世界に浸れます。気に入ったのが、クルトを襲う妖魔の造形。和田さんならではのグロテスクな妖魔もいたりして、不気味なんだけどそれがまたいい感じ。 それにしても、結構グロテスクな表現がある。妖魔サロメがメズリール姫の顔の皮をはいでかぶって化けちゃうところなんか、今見ても十分にグロい・・・・。和田さん楽しんで描いてますね。 アスナスはベルばらのアンドレみたいな髪型してるけど、断然ニヒルなアスナスの方がタイプです。恐竜の骨みたいなものでできた仮面をつけてるのがまたかっこいい。父神エルゾと戦っている時の、「後継者だと? 用意されたものをうけつぐことのどこがおもしろいのだ! わが手でつかんでこその玉座!」て言い切ったとこ、痺れました。ここでアスナスが何故エルゾの後継者となることを拒み、父神を倒すための「エルゾの鏡」を集めていたのかが判明する訳です。まさかこんなかっこいい理由があったとは・・・。まあ、割とあっさり返り討ちにあっちゃう訳だけど。 そして精霊オリエの死に涙。人間を愛した精霊は黄泉に落ちてしまうのを承知しながら、父である善神アガナードに、「でもあたしはクルトを… 愛しているのです!」と言い切るところ、ぐっときました。精霊オリエは、クルトが水晶の姫のオリエの方を愛しているのを知っている訳です。それでも、自らのクルトを想う心に殉じて死んでしまうのです。まるで太陽につっこんだアトムのような最期だなあとちょっと思っちゃいました。 ストーリー的にクルトは水晶の姫とくっつくことはまあ、何となくわかるし、見た目的にも釣り合っているのだけど、それでも、クルトには精霊オリエの方を選んで欲しかったなあ。 そして、最大の敵メデューサの哀しさが成長してちょっとだけわかるようになりました。 メデューサは子どもが産めない哀しさをずっと抱えていたから、自分の子であったかもしれないクルトに容易に手を下せなかったのですね・・・・・。 |
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